2021.09.05
その手に持てるだけ。
「この子はまだ、ポケットというものも知らないんだよなぁ」と、だるまいも畑で一生懸命「むかご」を拾っては落としている姿を見て思った。
この日、8月下旬に入ってからぼちぼちと話し合いながらつくっていた秋のDMも、シッター役になれる大人がいなくて一時中断して娘と1日遊んでいた。
8月31日、夏の月の、終わりの日。
かぼちゃ畑へ収穫の様子を見に行って、
今季すでに終了したとうきび畑を見に行って(ちなみに、ヒグマや鹿が入ってきてお食事会場にしたのはこちらの畑です) 、
そうしてだるまいも畑へやってきた。
むかごとは、だるまいもの葉の付け根にできる芽の一種で、だるまいもの赤ちゃんです^^
一番左のまるっこいものが「むかご」、真ん中が「むかごを春に植えて秋に土の中から収穫できるだるまいも1年生」、一番右が「だるまいも1年生を春に植えて秋に土の中から収穫できるだるまいも2年生」です。皆さんにお届けしているのはこの2年生のおいもです。
うちは、むかごから育てて2年がかりで皆さんへお届けしています。
そのむかごを、今年の出来はどんなものか散歩がてら見にやってきたのでした。
見ていたら、一歳の娘はつまみたくなって、手に集めたくなったようで。
一生懸命つまんでは手に持ち、そして落として、見つけては「アッタ」と覚えたての言葉とともに拾い上げて、また落として、と繰り返しまくり。笑
そうして、その姿を見ていて「この子はまだ、ポケットというものも知らないんだよなぁ」と思ったのでした。
「その手に持てるだけ」。そのことにとても集中している。
それを、とても羨ましくも思った。
ポケットに入れて、バッグを持ってはバッグに入れて、置き忘れないようにとスマホを首から下げて。
大人になって便利に暮らしているけれど、自分の手に持てるだけのものに集中できるっていいことだなと、4年前の日記に『なにかに煮詰まったとき大体は「手一杯」なことが多い』と書いたことのあるわたしは思った。
集中しすぎて、とうとう頭の上にトンボが止まる。
いいところまでだるまいも畑のよこっちょで遊んで、家路へ。
その道中にも、ノブドウを摘み、名のわからぬグリーンの実を摘み、松ぼっくりを拾い、落ちたてのくるみを拾い。
その都度、前に持っていた実は置いたり、「ペイ!」と言って投げたりしながら、新しく見つけた実を3つくらい持つ。
愛しいおててよ。
最後は、家の横に流れる沢にくるみの実をひとつ投げ入れて、その様子を観察していた。
家へ到着したら、家の前にはパトにゃんがいて、
ドライフラワーにしようと思っている千日紅を摘み、
ばあちゃんのシシトウを摘み。
農家の娘らしいということなのか、収穫に興味があるようで。
楽しいお散歩でした。
秋のDMは昨年に続き「中澤家の秋おすそわけ便」というタイトルです。
中澤家の自家用につくってきた秋野菜、関東などへの大口卸用につくってきた秋野菜、それらを皆さんにおすそわけの気持ちでお届けします。
今週中に販売スタートの予定ですので、秋の備えにぜひお買い求めくださいね^^
ホクホク系お野菜揃っています🥔🧅🎃