四代目中澤農園|オフィシャルサイト|北海道むかわ町 穂別

journal さとみのしごと

2023.12.30

2023年という年、2024年の光

まるっとほぼ一年。

前回農園のジャーナルを書いたのが昨年の大晦日だったので
ほぼ一年ぶりとなりました。
(こんにちは、引き続き嫁のさとみです)

この一年間は、2022年11月末から発生しただるまいもの変色とともに過ぎ、

8月9月の「北海道 観測史上最も」と言われた猛暑により中玉とまとの軟化が起き
10数トンの中玉とまとを出荷できず。

そしてそのことをSNSで一言小さく呟いたら

本当にたくさんの方、お店さんがとまとをレスキューしてくださった。…

とても私ごとなのですが、今年の最初に、
「今年、2023年は、農園からちょっと離れたところで仕事をしよう」と決めて、

実際に、ちょうどタイミングよくお声かけ頂いた
札幌(穂別から片道2時間)のウェディングのお仕事を受けて週に1度程度通っていました。

四代目中澤農園は、
暮らしは 二世帯同居で、
仕事も 家族みんなそれぞれで別の仕事もありつつ一緒に行う部分もあって。

結婚してから5年間その形で暮らし・仕事をしてみて
だんだん発展性よりも詰まり感が感じられ、

2023年は一度、わたしは外に出てみよう、と思ったのでした。

そこへちょうど札幌での仕事のお声を頂いていて
とてもラッキーだなと思いながら、冒険する気持ちで
はじめての環境でウェディングのお仕事をさせてもらっていた。

そんな私ごとな流れがあり、今年は農園のお仕事は可能な限り
スタッフへ引き継がせてもらい、このジャーナルも開かずに過ごしてきたのでした。

そして2023年が終わる今、思っていることは、
来年はここ穂別に腰を据え、農園の仕事をしよう、ということ。

ここに至るには、「中玉とまとをレスキューして頂いた」出来事が
わたしの中では本当に大きくて。

20歳のときに知り合った知人、友人をはじめ
いま38歳に至るまでに出会った方々。

和晴さんの知り合いの皆さん。
親戚の皆さん。

そして農園のお客様、新たに出会った若き世代。

たくさんの方がレスキューをしてくださったことが
本当にありがたくて嬉しく、

また、日々日々完熟していくとまとを次に次にとレスキューしてもらうという異例の状況に、
これまでになかったような取り組みも多く生まれて、

未来、どんなことをしてみたいか、
農園の作物を通じて皆さんとどんな関わりをしていきたいか、
わたし自身どんな方たちと一緒に仕事をしていきたいか、

そんな「光」が見えた。

その怒涛の2ヶ月があり、
これまでの5年間があり、

わたしは来年は自分でお野菜をつくってみたいなと思うようになり、
楽しく「農家」という仕事をしていきたいなと思うようになった。

友達(年齢関係なく、わたしが親しく思う皆さんを友達と呼ばせて頂きます)と、
「あんたのいるところにいって手伝っちゃる」と言ってくださるような身近にいるおばあちゃんたちと。

わたしなりに農家という職業を楽しくやれたらと思うし、
友達とその「場」を楽しめたらと思うし、
おばあちゃんたちの技や事を日常で教えてもらえたらと思う。

そしてその上で生まれる産物を、収穫できる数は多くはなくても
どなたかにお届けでき、共有できたらいいなと思っている。…

うちは親戚が集まる家なのでこの年の瀬の時期
親戚が早くも集まってきた夕暮れの部屋の片隅で、

勢いでこちらの文章を書き切っている。

そんなわけで改めて、来年もどうぞよろしくお願いいたします!!

皆様、2023年良い締めくくりをお迎えください。
2024年が明るさに満ちた一年になりますように。

中澤 さとみ