四代目中澤農園|オフィシャルサイト|北海道むかわ町 穂別

journal

2022.12.31

恵みを頂くとは / だるまいもの変色のこと

2022年も、大晦日ですね。
穂別は真っ白な景色のなか穏やかな一日でした。

12月は、これまでに例のなかった「だるまいもの変色」が発生し、
その対応に、文字通り追われた1ヶ月となりました。

変色が発生し、そのことに気がつくまでの11月24日〜12月1日頃に発送したお客様全件へ
連絡をさせていただいた、と思っていたのですが、

昨日、おひとりのお客様からお問い合わせを頂き、連絡できていないお客様がいらっしゃることに気が付きました。

「ふるさと納税」のサービスを通してお買い求め頂いたお客様は、
農園へ個人情報が残らなく連絡が漏れてしまっておりました。

ふるさと納税のサポートセンターも年末年始休みのため
ひとまず私たちにできることとして自分たちのサイトへアップいたします。

もし上記の期間にだるまいもが届かれた方、皮を剥いたそばから変色してしまったことと思います。
誠に申し訳ありません。

ーーーーー

変色という現象は、
ポリフェノールが空気に触れたことで起きる褐変で、お身体に害はございません。

ーーーーー

また、変色の原因は断定できておりませんが要因として、
・春先の出芽が1ヶ月遅れたこと
・梅雨のような多雨により畑に滞水したこと
・例年の11月よりも暖かかったため保管施設内の温度上昇も要因となったのでは
(農園の保管庫に保管していた分は大丈夫だったため)
という見方でございます。

ーーーーー

現在雪室に保管している15t分がすべて同様の変色する状態で、
対策をし改善も少し見られているのですが、
完全なるいつも通りの白いだるまいも とはなっておりません。

ーーーーー

そのような状況でして、代替品のだるまいもも今すぐお送りできない状態なのですが、

なにか対応することができたらと思いますのでまだ連絡できていなかったお客様がいらっしゃいましたら
大変お手数をおかけしてしまうのですがお知らせくださいませ。
(Facebookのメッセージまたはtororo@nakazawanouen.com など)

昨日お問い合わせくださった方は、

「(とろろにしようと)する前に酢水につけても防げません。
他に変色を防ぐ方法があれば教えて頂けますでしょうか」

ととても前向きに、召し上がろうとしてくださり、

電話で、防ぎようがないほど変色が強く出てしまっていること、
連絡が漏れてしまっていたことのお詫びをお伝えしたところ、

「天候が厳しかったことなどが、同封のお便りに
書いてあってその影響なのかなと思っていました」
と受け止めてくださっていて、

そして、「その年の違いを楽しもうと来年も頼みます」、
とおっしゃってくださいました。

心が洗われました。

お詫びの必要のない、美味しく喜んで頂ける作物をつくれることがもちろん一番ですが、

今回百数件のお客様とお話して、お一人お一人の「声」を直接聞くこともできて貴重でした。

支えて頂いているのだという実感。

来年は、発送の仕組みを変化させるなど
より一層、お客様に協力頂く部分が増えるかもしれません。

先代までは、お客様のニーズに合わせてサービスを変化させていったように思うのですが、

天候の変化も年ごとに大きい昨今、
作物に合わせて私たち人間が合わせていくことも考えていく時なのかなと思いました。

「恵みを頂く」とはそういうことなのかも。…

年が明け、白いだるまいもを安心してお届けできる日をわたしたちも待ちわびています。

お客様、取引先の皆様にはもう少し様子を見る時間を頂戴できましたら幸いです。
来年も何卒宜しくお願いいたします。
中澤


雪の日も晴れの日も、体調がすぐれない日も、朝晩牛のお世話へ向かう和晴さん


娘、Xmasの日から発熱してしまいコロナと診断されました。高熱にうなされて心配しましたが、大晦日の今日からすっかり解熱して元気に。安心して年越しできます。


和晴さんが、熱で食欲の落ちた木花のためにみかんを剥いてゼリーをつくってくれました。雪の上で冷やす^^

来年はどんな一年になるでしょう。
学びに向き合い、ひとと交流できることを楽しみ、美味しいものを真面目に届けられる一年になりますように。


12月は、年末年始に帰省するスタッフを見送りに空港へ通った月でもありました。新しい年も、宜しくお願いいたします。皆さん元気に帰ってきてね!