四代目中澤農園|オフィシャルサイト|北海道むかわ町 穂別

中澤家旬報

2021.11.21

農園のいまと、「目から鱗」と言った話


いま四代目中澤農園はなにをしているか、というと、先週は土の上に膝ついてだるまいもの「種芋」を収穫していました。

種芋は、その名の通り、来年春に「種」としてまた畑に植えます。

穂別の冬はマイナス30℃近くになる日もあるほど冷え込みが厳しく、それでいて雪が多い方ではないため土の中で凍れてだめになってしまうので、冬の間は一度土から掘り起こし、まとめて大きな雪室で保管しておきます。


▲雪室で保管されているだるまいもの様子。穂別に積もった雪を利用した冷蔵施設です。


▲なおこちら、神奈川県川崎が本社の「山芋の多い料理店」の皆様が2019年に見学に来てくださった際の写真です。幹部の皆様を、和晴さんが扉のボタン操作を誤って雪室倉庫に閉じ込めんとしてしまった瞬間です笑。


▲2020年5月、種芋植えの様子。重機で溝をつくり、手でぽとぽと植えていく地道な作業


▲2021年5月、画期的!由幸さんが改造して、重機の先頭に人が乗れるようになり効率的になった模様

先週は種芋の収穫でしたが、お客様にお届けする「二年目のだるまいも」の収穫はその前週11月9日に無事に終えました。

今年は雪に降られることのない、例年よりは寒さが厳しくないだるまいも掘り期間だったようです。
掘り立ての二年目のだるまいもは現在、選別・風乾し、少しずつ皆様にお届けを開始しています^^

 “ だるまいもの出荷は、実は二年越しです。まず一年目は、「むかご」と言われるビー玉程度の種を植え、一年かけ地中で育った約10㎝くらいの「種芋」を、春にまた畑へ植え、さらに一シーズン育てて、ようやく皆さんにお届けできるだるまいもになるのです。 ”  (だるまいものコラムより)

そんなわけで、 二年目のだるまいも と 一年目のだるまいも が四代目中澤農園の畑には存在しており、お客様にお届けするためのだるまいも も 来年種になってもらうだるまいも も肥料や収穫タイミングなど含め同じように育てており、二年間わたしたちの土、そして施肥(肥料)で育っただるまいもが、どなたかの食卓で喜んでいただけたらとても嬉しいです。




種芋はおいも自体が小さいので、膝をついての収穫。
共同で掘り作業をしている叔父さんの畑の長芋収穫からはじまり、10月の末から約3週間続いた掘り作業も、種芋の収穫でひと段落。冷たい土の上、大変お疲れ様でした。

*先日、お仕事で出会った方のパーソナルトレーニングを受けさせていただいた。
久しぶりに、「なにか別の予定に合わせて自分の予定を入れる」ではなく、自発的に出かける予定を組む機会になった。

はじまりのカウンセリングのときに、なにか気になるところは、というヒアリングに対して、
「右膝、ときどき右寄りの腰」、 そして、「子供の頃から呼吸が下手だと思っていて、今でも吸っても吸っても苦しい気がしていて」と話した。
そう言葉にしたあと、「呼吸なんて根本的なことなのに、頭で考えすぎなのかもしれない」とも、パッと伝えた。頭で考えすぎ、という言葉が自分のなかでなにかの答えのようだとちらりと思った。

約一時間、カウンセリングに応じた内容の、身体の歪みの調整、また「ウエイトを使わない、自重(自分の体の重さを負荷にする)トレーニング」で「じんわりと汗ばむ程度の運動強度」のエクササイズをゆっくり確かめながら行っていただいた。

最後の再カウンセリングで頂いたアドバイスが、はじめて実生活で「目から鱗」という言葉を使うほどびっくりしたのでした。

「関節がやわらかめなので、ほぐすと崩れるタイプ」と。

会社勤めの頃も独立してからも、なんだか疲れやすくてほぐしてもほぐしても全然取れないと思っていて。
子供の頃からも開脚が苦手だったりしてずっと「関節が硬いんだ」と思っていて、ストレッチと緩めることが足りていないのだと、そう思って行動していた。

でも今回いただいたアドバイスが真逆で、「ほぐすと崩れるタイプで、筋肉をつけると良くなる」だった。

帰り道、「頭で “こうだろう” と考えて、本当の自分を間違い続けていたんだ」、そのことを自分に「ごめんね」と思った。
身体をほぐさないと呼吸はいつまでも苦しいと思っていたけれど、足りないのは筋肉だった。
プロの方に見立てていただく時間、良い時間でした。自分にちゃんと時間を費やす、大事ですね。


トレーニングの予約時間まで散歩していたら札幌の中島公園の端っこの住宅街で、キツツキが木をつつく音が聞こえた。こんなひょんな場所にもいたんだね。

November 21 2021, 8:29pm.