四代目中澤農園|オフィシャルサイト|北海道むかわ町 穂別

さとみのしごと

2021.11.08

落ち葉と渡り鳥

あっという間に!11月になりました。
四代目中澤農園のニュースといえば「令和三年度のだるまいも掘り中です!」というものがあるのですが、まだタイミング合わず写真を撮りに行けておらず。

明日の朝が、雨降り期間前のいったんラストの作業タイミングになるようなので、写真を撮ってこようと思う。

今日ジャーナルを書こうと思ったのはこの風景を見てしみじみしたから。


カメラを持っていなくて、スマホから撮影。 

なんてことのない写真ですが、紅葉していた葉っぱがバサーっと足元に落ちた風景。

生きて種(しゅ)を残すために、葉を芽吹き・繁らせて・落とす。
それを一年のサイクルで! なんて面倒くさいことをしているんだろうと、先日娘と散歩しながらふと感動したことがあった。
渡り鳥もすごくて、この時期ガーガーとラッパのように鳴きながら渡ってくる白鳥は3,000Kmを飛び北海道に到着するらしい。
みんな、とても「面倒くさい」をしている。
でもそれが、それぞれ一番だったんだなということにしみじみする。


こちらは今年3月25日、頭上を飛んでいった渡り鳥と、その手前の木に留まる 渡らない鳥カラス。

11月4日、11月7日と、農園の畑仕事とは違う仕事をしてきた。

4日は、むかわ町特産品撮影の現場のお手伝い。
7日は、このときに書いた「SALVAGE YARD」での新しいプロジェクトのはじまりの日、築130年程の蔵や建物とその所蔵品を見学させていただいた日でした。

4日の撮影の現場は、さすが「むかわ町」の秋。ししゃもが主でした。

皆さんご存知でしょうか!お店によって「干し方」がまったく違うということを。陰干し・天日干し・浜風にあてる浜干し…味わいが変わります。こちらの写真のお店さんは天日干し。


こちらはオスのししゃもと、メスの子持ちのししゃも10匹ずつのセットです。



浜からの風にあてる浜干しのししゃもを販売されているお店さん。知る人ぞ知る、人気店のひとつです。



本州ではあまり見かけないかと思われます「北寄貝」の撮影に。掌サイズの大きな貝で旨味たっぷり、刺身もボイルも焼きも美味しいです!


最後の撮影を終えて帰り道。この土地の名は「汐見(しおみ)」、すすき野原が広がります。

むかわ町の特産品は、ふるさと納税の返礼品になっているものもありますので、ぜひ探されてみてください^^
うちも、だるまいもなど掲載しています。

そして7日に伺った、築130年の建物と、裏の蔵。

雪が積もり、冬季間の雪の重みで屋根が抜けたり家屋が倒壊したりすることのある北海道では、歴史重ねた建物が残される可能性は高くなく。
それが、130年前に建てられた建物が残っているなんて!
そして建物や蔵のなかには、先先代が集められたという収集品がたくさん!
明治、大正、昭和時代の漁業、商業、林業、農業、日用品とジャンル様々な物・物・物…

わたしたちの目標はやっぱり、「捨てる以外の選択肢をつくる」。
ご相談主の方々とお話をして、捨てる・処分ではない遺品整理ができたらと。

それぞれ帰宅後、ご相談主の方からいただいたメールにみんなで嬉しくなった。
「実家のガラクタを負と思っていましたが、視点が変わると価値のある物に見えるようですね。」
「一緒に頑張りたいです。」

約1年かけて、どんなことができるか、じっくり取り組むプロジェクト、はじまりました^^
最終的には、建物も「salvage=救出」、解体ではなく「だれか」に生かしてもらえる未来を目指します。

面倒くさい、大変だ、と思う選択肢があったら、きっとそれが一番正しいと思おう。🍂 🦢